東洋医学 と 当院の治療法

[東洋医学とは]

東洋医学の経穴(ツボ)を利用した治療は、不思議で神秘的なイメージを持つ方も多いと思います。それは、症状がある場所とは関係のないような、離れた場所を治療したり、身体の中にある気の流れを重んじることからかもしれません。

 

しかしながら、東洋医学は 実は極めて論理的に具体化されています。

経穴を利用した治療は、長年の治療の歴史から得た臨床データーを元にした統計理論から作られている考え方であり、WHO(世界保健機関)でもその効果が立証され、現在の世界共通基準では、361個の経穴が体表にあるといわれております。

 

また、面白い事に経穴は西洋医学でいうトリガーポイント(痛みを発するポイントでかつ、神経や血管が密集する場所であり注射を打つ所)と70%以上も合致します。

 

近年、西洋医学に加えて全身症状や全身のバランスを大切に考える東洋医学も見直され、漢方外来や東洋医学の治療院、漢方薬専門の薬局も多くみられます。

 

東洋医学に基づいた治療は、新鮮外傷はもちろんの事、長く患っているお身体の痛みにこそ効力を発揮するするものであり、副作用が極めて少ない治療法です。

 

また、痛む時だけでなく傷まない身体を作る予防医学的な養生法としても効果的です。

 

当院では、中医診断学の4診(目で観て、耳で聴いて、鼻で嗅いで、口で尋ねて、手で触れて(脈、腹))を用いて診察し、気血津液弁証、臓腑弁証、経絡経穴を用いて、患者様の1人1人の証(体質や状態を見極めた上で、その患者様に最適な中医療法(指圧、鍼、灸、など)の治療法をご提案させて頂きます。

 

お身体の不調でお悩みの方、一度ご相談下さい。

[当院の治療法]

経絡指圧整体とは
骨盤矯正とは
鍼灸療法とは

メディカルリンパドレナージュとは
小顔矯正とは
その他の治療法

経絡整体


 

経絡整体の施術

当院の最も基本的な治療法となります。

マッサージの様に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、「指圧」と言って全身の主要な経絡(ツボの通り道)術者の指で刺激してゆく治療法です。

 

経穴(ツボ)を刺激する事で、お身体の血の巡り、気の巡り、体液の巡りを促し、経絡を整え、同時に硬くなった筋肉をほぐし、緩んでいる筋肉を締めることでお身体全体のバランスを整えていく治療法です。

筋肉のバランスが整い、血流が良くなる事で、お身体の痛みを取るだけでなく、自律神経やホルモンのバランスが整います。

 

副作用は極めて少なく、心地よい治療法です。

 

 

必要で有れば他の治療法もご提案させて頂きますが、お身体全身の経穴を指圧しますので根治治療にとても有効で、術者も患者様の状態を把握しやすい為、外傷から日々のメンテナンスまでの全ての治療の基本となります。

経絡とは

全身を巡る経穴(ツボ)の通り道

経絡とは簡単にいうと経穴(ツボ)の通り道です。経絡には、気血水論でもご説明した通り、気が流れ、血液が流れ、水(血液以外の体液)が流れていると考えます。東洋医学の治療では、これらの滞りをなくし、正気を補い、邪気を減らす事を治療目的の一つととらえます。

 

内臓と深く関係を持つ

経絡は、五臓六腑(内臓)に繋がります。正確にいうと、内臓からはじまり体表に繋がると考えていただいて結構です。

実際に経絡治療をしていると、お腹の中がピリッとしたり、ジーンとしたりして反応する事は良くあります。

気血水論とは

東洋医学では、「気(エネルギー)「血」「水(リンパ液)」の流れを大事に考えております。病気やけがは、全身を流れる気、血、水の流れが滞ることにより起こると考えます。

 

日本では「気」に関する言葉が数多く存在します。例えば「気が利く」「行く気がしない」「天気」「雰囲気」など、普段何気なく使っている言葉も実は「気」の概念を取り入れており、身近なものとして使われています。また、病気は「気が病む」と書いたり、元気は「気が元になる」と書くことからも、気というものがどれほど大事なものであるかがわかると思います。気は体の五臓六腑(内臓)から作り出されるため、その流れが滞ると血や水の流れも悪くなり体のあらゆるところがうまく栄養されず、筋肉が硬くなったり皮膚が乾燥したり、内臓機能が落ちたりなど…体の様々な部位に障害を起こします。したがって、気の流れに滞りや痛みが出た場合、その場所の流れだけに問題があるわけではなく、全身にある五臓六腑のツボの流れ(経絡)に不調があると考えます。痛みのある場所だけでなく、一見関係ないように見える場所の流れを良くすることが痛みを根本から治すことにつながるのです。

骨盤矯正、産後の骨盤矯正


 

骨盤矯正の施術

骨盤矯正は筋肉や靭帯を緊張から解き放ち、関節全体の可動域を広げる事から始めます。

その後、筋肉を弛緩させた状態で、ご自身の体重と専用のブロックを使って無理なく骨盤のバランスを整えていきます。

他にも、徒手で仙骨のバランスを整えたり、呼吸法を使って骨盤内の筋肉の張力のバランスを整えていきます。

一言に骨盤の歪みといっても様々な種類がありますのでお身体に合わせてアプローチしていきます。

 

お子様から、お年寄りまで受けていただける優しい治療法になりますので痛みはほとんどありません。

特に、産後、腰痛、体重増加、不妊、成長期の不均等、側湾症、スポーツによる筋肉の不均等など身体の歪みが気になる方におすすめです。

骨盤の模型

骨盤とは

骨盤の図

骨盤は寛骨、腸骨、坐骨、恥骨、仙骨という5つの骨からなっています。骨と骨は深部では靭帯で結合しており、その上を筋肉でさらに結合されています。

患者様の中には骨が歪んでいるように感じている方もいらっしゃいますが、厳密にいうと骨と骨の連結部分である筋肉や靭帯が緊張してしまう事で骨を引っ張り歪みを引き起こします。

骨盤の歪みによる不調

骨盤は体全体の体重を支える部分ですので、ここが歪むことによって体全体のバランスが崩れ、姿勢が悪くなります。猫背や反り腰などがみられるようになると、本来力がかからなくてもいいはずの部分に力がかかり、肩こりや首のコリ、腰痛や頭痛が出やすくなります。

 

美容面にも影響します。特に太ももやお尻に余分な脂肪がつきやすくなり、足やお尻に脂肪がつくことによって足の形が変化し、O脚やX脚になってしまうことも考えられます。また、骨盤が歪むことで内臓の働きが低下し、便秘がちになり、体から老廃物が上手に排出されなくなってしまうため、肌荒れの原因となってしまうことも考えられます。

 

また、骨盤の歪みは女性機能へ影響を及ぼし、骨盤が歪むと、骨盤近くに収まっている子宮や卵巣といった女性器への血流やリンパの流れが滞り、十分な酸素や栄養が供給されにくくなってしまいます。子宮や卵巣への血流が悪くなると女性機能が低下し、不妊症の原因となったり、子宮や卵巣の位置にもズレが生じ、卵巣や卵管が捻転を起こしてしまうおそれもあります。

また、骨盤が歪むことで女性ホルモンの分泌のバランスが崩れてしまい、生理不順や強い生理痛などに悩まされる事も少なくありません。

鍼灸療法


鍼灸療法の施術

治療鍼灸

鍼やお灸を使ってツボや筋肉を刺激し、痛みをとるだけでなく、人が本来持っている自然治癒力を高めて痛みにくい身体作りに効果があります。

当院では衛生面を考慮し、刺入する鍼は使い捨てのものを使用しております。また直径0.2mm前後と髪の毛ほどの細さのものを使っているため、体に刺入した時の痛みも少なくなっております。

お灸はよもぎを原料としたもぐさを使用しております。痕が残らないような施灸方法を採用しているため、心地よい熱さでリラックスして受けていただく事ができます。

鍼灸療法は痛みや筋肉のこりを改善するだけでなく、血流促進や免疫力アップ、自律神経の調整なども行う事ができ、現代医学では病名の付かない「未病」と呼ばれる様々な不調に対して有効な治療法です。

 

 

鍼灸療法はスポーツを行う学生にも有効です

お身体の状態によってはツボを刺激した際、鈍い痛みや重だるさを感じる場合もありますが、それは鍼灸療法特有の「響き」と呼ばれるもので好転反応の一種です。好転反応は短くて数分、長い時は数日ほど続く時もございますが、時間と共に軽減するためご心配はありません。

 

 

お子様には刺入しないタイプの鍼で皮膚を優しく刺激を行うため、夜泣きやかんしゃく、おねしょなど小児のさまざまな症状でお困りの場合にもご利用いただけます。

 

 

鍼灸療法は人の持つ自然治癒力を高める治療法のため、副作用なく安心して子供から大人、ご高齢の方まで受けていただくことができます。

リンパドレナージュ


 

メディカルリンパドレナージュ

天然由来100%のキャリアオイルに、患者様それぞれの体質に合わせた、エッセンシャルオイルをブレンドし、オールハンドで皮膚の上を押圧しながら、滑らかに滑らせ、滞ったリンパをグイグイ刺激していきます。

 

また、オイルトリートメントをする際は上部関節にあるリンパ節(体内でリンパ管が集合する場所であり、特に大きいリンパ節が腋窩、鼠蹊部、膝の裏などにあります)を刺激しながら行います。特に、精神的な疲労が著しい方、肥満体質の方、むくみがひどく冷えを助長している方に特に有効です。

 

リンパ液の流れを良くすることで、むくみや冷えを改善し、代謝の向上、免疫力アップ、血流促進を効果が見込めます

足ツボふくらはぎリンパ

痛気持ちいい位刺激すると、1回でも細くなったのが分かる程スッキリします。

特に足の裏は内臓の反射区、ふくらはぎは第二の心臓といわれオイルトリートメントでは大切に考えます。

背中リンパ

背中のリンパを流すと背中のむくみが取れ、肩骨骨を動かしやすくなる為、背中にある褐色細胞が活性され痩せやすい身体作りにとても有効です。 また、副交感神経優位になりやすい状態を作りますので、不眠症や更年期の症状、などの不定愁訴が見られる方には特におすすめです。

むくみと肥満の関係とは?

むくみは東洋医学では「湿」と言いますが、体内に余分な水分が溜まっていると余計な水分に熱を奪われる為、冷えを助長しさらに流れの悪い身体を作ります。むくみを簡単に言うと、リンパ管の水分が流れが悪くなった状態です。

特に血行よりも流れが悪くなりやすい原因としては、リンパ管には心臓などのポンプがない事が原因の一つに考えられております。

 

人間の身体は体重の60%が水分ででいています。大きく分けると血液、リンパ液、その他の体液です。血液は血管の中を、リンパ液はリンパ管の中を流れていきますが、解剖学的には血管とリンパ管は気の根っこが絡み合う様に伴走しております。またリンパ管は最終的に左の鎖骨下で静脈に入る為、血行とリンパの流れも密接に関わりあっています。血液は主に体内の酸素の運搬と栄養素(特に3大栄養素のうちの糖質とタンパク質を分解した後の物質)を運び、リンパ管は特に脂肪を分解した後の物質を流してくれる管です。

 

その様な事からも、リンパマッサージがエステサロンなどで痩身の施術として行われる理由が理解できます。

流れの良い身体を維持して、肥満を予防したいものですね。

美顔ケア


 

美容鍼灸

美容鍼灸

東洋医学では「顔は体の鏡」と言われます。体調がすぐれない時、顔色が悪いなどと言うことからもお顔はまさにお身体の状態を映し出す鏡なのです。

 

当院の美容鍼灸は、単にお顔を綺麗にする事が目的ではありません。お身体を健康にすることで内からでる健康美を目的としています。お顔に鍼をするのはもちろんですが、お身体の自律神経を整えるツボにも一緒に鍼をしていきます。

 

美容鍼灸で使用する鍼は、治療鍼灸で使用するものよりもさらに細い美容鍼灸専用の鍼を使っています。そのため、お顔のような痛覚の敏感なところでも痛みは最低限に抑えられます。

最初はお顔に鍼をするのは怖いと言われる方も多いのですが、2回、3回と重ねるごとにリラックスして施術を受けていただけるようになります。

 

お顔のやしわやシミなどの年齢とともにできる症状は、血行不良によるお肌のターンオーバーが崩れることによるものです。鍼は皮膚の表皮層から真皮層、通常では化粧水などの届かない皮下組織にまで刺激を与えることができ、コラーゲン層の活性や血行促進を行うことで正常なターンオーバーの周期に近づけます。

 

血管は本来、刺入されてきた鍼を避けてくれるのですが、血の流れが悪い血管は弾力性を失い鍼を避けきれず、内出血を起こしてしまう事がございます。しかし内出血は体の中の悪いものを外に出し、血管本来の弾力性をとり戻すために必要な過程であり、1〜2週間ほどで吸収される正常な反応となります。

 

お顔のしわやシミ以外にも、たるみや目の下にクマ、ふきでものなどにも効果的です。

また、当院では健康美を目的としているため、お顔の症状だけでなくお身体の不調がある方にもおすすめです。

 

 

小顔矯正

 

小顔矯正の施術

頭部の骨を頭蓋骨と呼びますが、大きくいうとお顔部分の顔面頭蓋と脳を保護している脳頭蓋に分けられ15種類23個の骨がパズルのように組み合わさり、縫合と呼ばれる靭帯結合をしています。

 

当院の小顔矯正は先ず顔面の経絡指圧をしっかりと行います。通常これだけでも、変に硬くなっていた表情筋が緩み、引っ張られて歪んでいたためにのばされていた筋肉に張りが出る為、たるみ改善小顔効果があります。

顎関節に痛みのある方や、歪みによる頭痛が見られる方は、更に頭皮の指圧と呼吸法による縫合誘導を行い矯正を行います。

 

通常の指圧などと同じで痛気持ちよく心地よい強さを調整しながら行いますので、気持ちの良い施術です。

たるみを撃退して、シワを改善し、お顔をキュッと引き締めましょう。

 

 

その他


テーピング

テーピングの施術

日常生活やスポーツなどで激しい痛みを有する方には、必要に応じてテーピングや包帯をすることで動きの制限又はサポートを行い痛みを軽減します。 テーピングには、動作時の不安感を減らし心理的ストレスを減らす役割もあり、日常生活やスポーツを無理のない範囲で行っていただく事が可能となります。

電気療法

筋肉を刺激することで筋ポンプ作用を活性化し、血行促進と痛みの軽減を行います。また筋肉を多動的に動かすことで、萎縮した筋肉の筋力促進も行う事ができます。

超音波療法

超音波療法の施術

音波を使ったミクロマッサージを行うことで筋肉を動かすことなく深層にあるしこりをほぐし、痛みの軽減と血行の促進をする事ができます。電気療法のような筋肉の動きはないため、動かすと痛みが強い急性期や慢性期の筋拘縮などの痛みにも効果的です。

微弱電流療法

生体内に流れる電流と同じくらいの微弱な電流を体外から意図的に流すことで、自然治癒力を高めます。またほとんど電流を感じないため、電気刺激が苦手な方も安心して受ける事ができます。

温罨法

症状が慢性期に入った時に血行不良からできるしこりを温めることで改善していきます。しこりを無理にほぐそうとすると強い痛みが生じますが、温めることで施術時の痛みも軽減してくれます。

冷罨法

主にぎっくり腰や寝違え、捻挫など急性な痛みがある際に用います。

当院では、急性期のような炎症があるときは、炎症の広がりを抑えることと痛みの軽減を冷やすことで行っています。